だいがくせい

愛知産業大学 通信教育部 建築学科

設備計画学

4月からASUオンラインと、e-learningの仕様が変わり、4月入学生であるわたしはe-learningが使用できなくなってしまいました。なので、3年生のときに提出したレポート課題についてのコメントも一切見られなくなってしまったため、何を注意して書けばよかったのかなども分からなくなってしまい少し困っています。あと、生徒と先生間のQ&Aも見られないので、より孤独感が強く、不便です・・・。

 

設備計画学は4つある課題のうち2課題を選択し、レポート提出する科目です。わたしは、第1課題と第3課題を選択しました。建築環境工学などの科目とすこし被るところがあるので、二つまとめて取り組むと早く終わりそうです。

また教科書や参考文献で十分に取り組めるレポートなので難易度はあまり高くないと感じました。

 

第1課題 建物内の自然換気と機械換気の違いとそれぞれの特徴を述べること。

 

まず、換気とはどういう目的で行われるものなのか。その後、自然換気と機械換気について述べていきました。

自然換気には、重力換気、風力換気の2種類があるので、これらについて説明しました。

機械換気は第1種から第3種まで3種類の換気方式がありますので、それぞれの説明を述べました。

また、換気をしたい対象がどのようなものなのかで、選択される換気方式が変わりますのでそれについても述べました。たとえば、部屋全体を換気したいときはどうするのか、逆に一部分だけ(喫煙場所や厨房など)のときはどうするのか。こういったことについても述べていきました。

おそらくこれでレポートで要求されることはまんべんなく補えるのではないかと思います。

 

 

第3課題 福祉施設に対する消火設備としてのスプリンクラ設備や易操作性1号消火栓等の特徴を述べること。

 

スプリンクラ等の消火設備は消防法により設置基準が定められていますが、時代背景や起こってしまった災害をうけて改正が何度も行われています。最新の告示を確認するようにしましょう。

スプリンクラ設備は、開放型と閉鎖型の2種類に分かれ、閉鎖型は構造、性能、散水方法などにより3種類に分類されます。

易操作性1号消火栓とは、放水量の多い1号消火栓と、操作性の良い2号消火栓を組み合わせた消火栓のことです。1号と2号の説明を踏まえ、易操作性1号消火栓について述べました。

他にも消火設備として、パッケージ型消火設備、パッケージ型自動消火設備などが挙げられますので、それについても説明と消防法による設置基準を述べました。

 

 

一番初めに書いた通り、先生からのフィードバックが確認できないので、これで十分なのかどうかはわかりませんが、単位は頂いているので参考になれば幸いです。

 

建築設計Ⅰ-a

この授業を受講する前に、建築基礎製図と建築造形Aを受講することを勧められていますが、個人的にもその方が良いと思います。特にコロナ禍の中でオンライン授業になる可能性を考えると、模型の作り方や製図のルールなどは事前にわかっておいた方が気が楽ですし、え!?そういう感じ!?みたいな嫌な汗かくことも無さそうです。

 

結構要望盛り沢山の老夫婦のための住宅を設計する授業です。建ぺい率などの細かい指示もありますが、よほどのことが無い限りオーバーすることはないとおもうので、その辺は考えずに好きなようにデザインするのが良いと思います。

授業内の作成物として、図面(平面図、立面図、断面図)と模型が求められます。平屋であれば平面は1つですが、2階、3階建てとなると階数分の図面が必要になりますのでその辺も考慮しつつ、ただ平屋だとどうしてもスペース的に夫婦の要望がすべて叶えられないことがあるので工夫をしなければいけないと思います。

 

授業の進み方的には、外観を決めてから、内観(部屋割り)などを決める流れになっています。外観(スタディ模型)に関しては先生からのアドバイスが入りますが、内観は見てもらう機会がないと思うので、必然的に授業の比率もスタディ模型が占める割合が多くなります。実際に時間がかかるのは図面のほうなので、模型を作るのと平行して頭のなかである程度の部屋割りを決めておくのが良いと思います。わたしはオンライン授業だったので、持ち帰る必要もなく作業ができましたが、これが通常の対面授業となるとちょっと大変だったろうなあと感じます。

 

わたしが今までに受けたスクーリングの授業のなかで、これが一番実務に近い内容だったので取り組んでいてとても楽しかったです。ただ時間が足りないのは事実なので、事前に様々な建築家の設計した住宅や、自分の好む住宅の住まい方はどんなものなのかなど、イメージしておくと取り組みやすいかもしれませんね。

建築造形A

制作のあるスクーリング授業は、オンラインだと要領が分からずに大変かなと思います。建築設計Ⅰ-aを受講する予定の方は、先にこの建築造形と環境基礎製図の授業をとることが勧められています。

 

授業の課題として、犬小屋、バス停、モニュメント、の3つの制作物が求められます。それぞれのものに対して、どのような場所で、どのような人たちのために、どのような使い方をされるのか、を考えながら制作をしていきます。1日目ではスタディ模型として、作品作りに入る前の下書きやアイデア出しのような形で、それぞれの作品×10の制作が求められます。え~全部で30個~!?となりますが、紙を丸めただけ、箱をつくり繋げただけ、折ってみただけ、このようなレベルでもカウントはできるので、とにかくいろんな形を作ってみることが大切です。

 

スタディ模型である程度の方向性が定まると、提出用の模型をつくっていくことになります。バス停やモニュメントは街中などに配置されるイメージをもつ人が多いので、周りの装飾(植栽や道路など)も作り込んでいくと、たとえ作品の模型の完成度が納得いかないものであっても、雰囲気込みで良い作品に見せられることができます!わたしは、手芸屋さんなどでカスミソウの飾りを買い、それを植栽としてだいぶ植えました。

 

建築造形や建築設計などの授業は、担当してくださる先生の当たりはずれ(と言っていいのかわかりませんが、難易度のような感じ)が大きいと思います。わたしは対面授業が受けられて、3人いらっしゃる先生の中でたぶんいちばん優しい先生に作品の指導や講評を担当してもらえたので、メンタルがずっと安定していましたけど、一緒に受けた友人はとっっても厳しい先生にあたって2日目の午後でもまたスタディ模型を作っていたので、こればかりは運です…。

 

とはいえ、講師の先生方は現役の建築士の方なので、お仕事の話を聞くのはおもしろいし、講評も好き嫌いに偏ったものが多かったイメージ(ほかの先生の指摘で付け加えた部分を、もう一人の先生に無駄だと言われるなど)なので、あまり気にしすぎず、自分の好きなものをつくっていくのがベストです。

 

またこれらの作品については、あまり構造的なものは考えなくて良いと言われます。それなのに先生の気分次第で「これ雨入るよね~」とか「自立できないと思うな~」とか言われちゃうことありますけど、いや自由に作れって言ったじゃん~~の精神大事に持ちましょうね。

建築環境工学 終末試験

教科書があればほとんど準備できますし、それぞれのレポート課題に準じているので記憶に新しいうちに取り組むのが吉です。そこまで難易度の高い設題はなかった記憶です。

 

第1設題 光束・照度・輝度・演色性・色温度について述べよ。

これはそのまま教科書から探してまとめるだけでオッケイです。レポートの第1課題を選んでいると内容が重複しているのでしょうか?

 

第2設題 人工照明について、分類と各々の特性を述べよ。

人工的な光源や、住宅に使われる照明器具などについて述べました。

 

第3設題 音の3属性について述べよ。

レポートの第2課題の内容と同じです。3属性とは、音の大きさ、音の高さ、音色のことです。

 

第4設題 遮音と吸音について述べよ。

透過損失や遮音に関する質量測、吸音の3つの種類などについて述べていくと出来上がります。

 

第5設題 熱の伝導・対流・放射について述べよ。

レポートの第3課題に準じています。

教科書にしっかり記載はないかもしれません、インターネットですこし検索をかけた記憶があります。

 

第6設題 結露発生のメカニズムとその害について述べよ。

住宅の気密性があがったことで、発生した湿気の逃げ場がなくなり結露が発生します。表面結露や、内部結露。

冬に起こる結露の害、夏におこる結露の害。それぞれ述べました。

 

第7設題 空気汚染物質が人体に与える影響について述べよ。

レポートの第4課題に準じています。代表的な粒子状汚染物質である、粉塵やダニなどについてそれぞれ述べました。

 

第8設題 換気の目的と、人工換気と機械換気について述べよ。

建築設備のレポートを書いてあると、そのまま利用できます。

 

 

第9、第10設題については用意していません。

建築環境工学

視覚、聴覚、熱、空気がテーマになる4つの課題のうち2つを選択しレポートを書く課題です。私は、第2課題(聴覚)と第3課題(熱)を選択しましたが、設備計画学という課題で換気のことを取り上げる設題があるので、第4課題を選択すると後々ラクかもしれません。

教科書があればほとんど出来上がるとおもいます。

簡潔なレポートでも要点を得ていれば合格がもらえるようですが、講評をみると「そんなに書いたら何万字になるんだよ~」と思うくらい、このキーワードにも触れると良いでしょうという指摘が入っていました。なので、書かないよりは書いたほうが良いようです。

 

 

第2課題 聴覚の特性と、音の物理的な特性をまとめ、騒音制御の基本的な事項を解説せよ。

 

聴覚の特性では、まず耳の構造、そこから音の大きさ、高さ、音色などの説明を述べました。次に音の特性として、音とは何なのか。吸音率や透過率、挫折や回折について述べました。

そして騒音制御となる防音、遮音についてです。透過損失や遮音にかんする質量測、コインシデンス効果など。透過損失は壁体などの遮音を示す数値ですが、二重壁を用いるとこの性能があがります。この二重壁についての説明や、注意点についても述べました。

また音に関する問題は建築などの機能面だけではなく、人間側の加齢にも関わってきますので、そこにも触れました。

 

 

第3課題 人間と周囲との熱のやりとりのメカニズムについてまとめ、温熱環境指数について解説せよ。

 

人間の周囲との熱のやりとり、として熱収支について述べました。体温調整の方法、熱平衡式、基礎代謝などなどです。また熱移動のしくみ、そして、温熱環境の6要素についての説明をし、clo値についても触れました。

そこから温熱評価指数についての説明に入りました。教科書に載っている以外のものは書いていませんが、ほかの指標も述べるとさらにレポートの点数アップになるっぽいです。

数式を使うものは数式をいれて、図も挿入するなど見やすいレポートを作ると良さそうですよ~!

 

建築計画学Ⅰ 終末試験

レポートの内容と全くかみ合わないので、予備知識がなく0からすべて準備するのはちょっと疲れました、、、。

テキストを参照するものと、そうでないものが混ざっていますし、レポートで使用するような著書ではまず参考にならないと思うので、インターネットを駆使して準備するのがよさそうです。

 

第1設題 アノニマス建築について具体例をあげて説明しなさい

アノニマスとは無名や匿名という意味を持ち、アノニマス建築とは著名な建築家が造ったものではなく、また建築物そのものにも作品名のようなものがない建築を指します。

 

第2設題 人口構成の変化が住宅計画に及ぼす影響について将来的なことも含めて簡潔に説明しなさい

少子高齢化によって起こる影響について述べました。また住生活基本法というものにも触れましたがそれは蛇足だったかもしれません。

 

第3設題 健康を維持できる建築環境を定義して説明しなさい。

これよくわからなくて、準備しなかったです。日当たりや、バリアフリーとかのことですかね??自分の意見をまとめるとアドバイスがあるので、的外れでなければいけるんじゃないかと思います。

 

第4設題 建築を計画する場合、どのように視知覚を意識すべきか説明しなさい。

視覚によって知覚される現象には、明るさ、大きさ、色彩の3つがあります。それぞれが建築計画上どのように配慮されるべきかを述べました。

 

第5設題 建築を計画するにあたり、ヒトとヒト、ヒトとモノの距離について注意すべき事項を「アフォーダンス」を使って説明しなさい。

これもハテナの状態でした。アフオーダンスを使って説明できるヒトとヒトの距離というのがよくわからない、、、。

 

第6設題 長屋、テラスハウス、コーポラクティブの類似点と相違点について、それぞれの特徴を簡単な図を用いて説明しなさい。

一覧表のようにして用意しました。テキストだけでは情報に乏しいかもしれません。

 

第7設題 「成長する家」を説明しなさい。

現在の環境だけでなく、将来の環境を考えて住宅や建物を計画すること、またそういった環境の変化に対応可能な建物のことを述べました。

 

第8設題 動作寸法を考慮した建築計画とは何か説明しなさい。

成人の動作寸法、車いす使用者の動作寸法、高齢者の動作寸法、いろんな状況にある人たちに対する建築計画を述べました。

 

第9設題 住宅内に起こりうる事故への対策方法を説明しなさい。

主な事故原因は転倒、転落、溺死によるものです。これらについての原因や対策について述べました。

 

第10設題 「C・Hジョーンズの方法」についてほかの発想法や整理方法などと比較して説明しなさい。

テキストに他の発想法なども述べられていますので、それを整理して比較していきました。

 

 

建築計画学Ⅰ

e-learningのレポート提出に関する質疑応答をみると、採点を催促するトピックばかりが並んでいますが、わたしも例にもれず採点までに2か月以上かかったのであまりギリギリに取り組むのはおすすめしません。ただその分(といっていいのかわかりませんが)採点はそこまで厳しくなかった印象です。

 

第1課題

テキスト中に記載のある住宅の事例を1つ取り上げ、

①選んだ理由

②それが計画された背景

③計画された手がかりとなったもの

④設計にどう活かされたのか

についてまとめ、①④は自分の考えを述べよ

 

どういう意味~~~?となるようなふわっとした題が多いので、やはりQ&Aでも「何を書けばいいですか?」という問いが多いですよね。講評を受けた印象として、わたしなりに解釈した言葉で補足していこうと思います。ちなみにわたしは、第1課題ではル・コルビュジェサヴォア邸、第2課題ではユニテダビタシオンを取り上げました。

 

①例えば、かっこいいと思った。有名だから。そんな理由をそれらしく書けば良さそうです。わたしも建築を勉強する前から知っていた建築物なので、今回深く掘り下げて学習してみたかったうんぬんと書きました。

 

サヴォア邸であれば、近代建築が生まれ、建物を建設するということにたいする考え方や、建設のされ方が変わっていく時代背景があります。その中でコルビュジェは「ドミノシステム」や、これを通じた「近代建築の五原則」を提唱し、この考え方はサヴォア邸設計の背景となっています。

 

③住宅である以上そこへ住む家族から依頼を受け設計されています。どんな人物がそこへ住むのか。今でいう「注文住宅」であるわけですから「こんな家に住みたい」「こんな暮らしがしたい」という思いがあり、これを手がかりにして、建築家はその住宅を設計しています。

 

サヴォア邸は、②で述べた「近代建築の五原則」が顕著に示された住宅です。五原則と照らし合わせ、どこがどのように反映されているのかを図面や写真からくみ取っていくと良いと思います。また、③で述べた依頼主からの思いがどこに表されているのか等もここで述べることができます。

 

こんな感じに詳しく考えてみると、どの住宅を取り上げる予定であってもある程度書きやすくなるのではないかと思います。有名なものであればあるほど、依頼主や示された建築思想などは掲載されているものですので、いろんな著書に掲載されているようなものを選ぶと良さそうです。

 

第2課題もほとんど同じ設題ですが、集合住宅となると依頼主は個人ではありませんので着眼点が変わってきます。また個人的な解釈ではありますが、述べていきます。

 

②採用された計画方式とその理由

どのような設計手法や建築理論が、何のために用いられたのかということを述べます。ユニテダビダシオンの場合は「ドミノシステム」が用いられておりますが、出来上がったピロティはデザインのためだけの空間ではありません。また各部屋のサイズ決定には「モデュロール」が採用されています。

こういった、建物を計画する(設計する)にあたって使われた建築家の理論や手法を説明していきます。また、集合住宅として「メゾネット」や「ブリーズソレイユ」などの建築要素についても述べていくのも良さそうです。

 

③設計された手がかりとなったもの

集合住宅が建つと、そこにはたくさんの家族や独身者が集うわけですが、なぜそこへ大量の人が住まなければならないのか、という理由が依頼主の依頼理由に繋がります。街づくりの一環なのか、もしくは工業地帯でそこに勤める作業員のための設備なのか。こういった設計理由や、この理由が生まれた時代背景、また街づくりであれば理想都市などの思想背景にも結び付けることができます。

 

こんな感じだと多少「何を書けばいいの?」問題は解決するのではないでしょうか。少しでもお役に立てればうれしいです。